狂奏曲~コンチェルト~
ふと空を見上げれば、真っ青な空が俺をあざ笑っているように思える。
「くそっ……」
やるせない感情に、胸を押さえた。
ずっと、ずっと、好きだった。
今までも、そしてこれからも。
そんな俺が、かなめを前にして何ができる?
今まで抑えていた枷が外れそうになる。
かなめを見ると、反射的にかなめを求めてしまう。
「か……なめ……」
名前を口にするだけで、こんなにも苦しくなる。
あの笑顔を思い浮かべるだけで、涙が出そうになる。
俺には、かなめのそばにいる資格はない。
それでも、かなめを求めてしまう。
「かなめ……」
風に乗っては消えていく俺の声は、かなめには届かない。