狂奏曲~コンチェルト~
「それじゃあ、入ろうか」
「うん」
俺達は連れ立って食堂に入った。
「えっと、二階堂さんとかなめはどういう……?」
それぞれのメニューをトレイに載せ、席に着いた俺達。
日野さんが遠慮がちに尋ねてきた。
「俺はかなめの兄貴の親友だよ」
「え、親友?」
かなめまで驚いて俺を見た。
「そんなに仲良しだったの? 二階堂さんとお兄ちゃん?」
「まあ。あいつのことなら何でも知ってるかな」
本当は何でも、ってわけじゃない。
有紀はときどき何を考えてるかわからないところがあるから。
でも、あいつは俺のことをわかってくれる大事な親友だ。
「そっか、かなめのシスコンのお兄ちゃんのお友達か」
日野さんの言葉に、俺は吹き出した。
「シスコンって……有紀のシスコンっぷりは、かなめの友達にまで有名なのか?」
俺の言葉に、かなめは恥ずかしそうに頬を染めた。