激甘男子の愛し方


「うまいか心配になるに決まってんだろ。俺が作ったのなんだから。チョコ、冷やしすぎたか心配だったんだよ」



「……ん?」



い、今なんて言いました……?



俺が作った?



作ったって……



「これを作ったの!?しかもチョコも!?」



「ん?あぁ」



「えぇぇぇ!!嘘だっ!!美味しくてしかもこんな繊細なチョコ細工を、あんたが作れるわけない!!」



「あんた、さっきから失礼なヤツだな……」




「だ、だって、こんな美味しいものを……」



「まぁ、その言葉を聞けたから許すか。あんた、俺ん家のファンでもいてくれてるみたいだし」




ふっと笑う幽霊男の笑顔は初めて見た。





< 106 / 339 >

この作品をシェア

pagetop