激甘男子の愛し方


「洸~!ちょっと洸~!!」



二階の自分のベットで寝ていた俺の耳に届いてきた、うるさいお袋の声。



「なんだよ」



寝たままそう叫び返す。



「いいから下りてきなさい!すぐによ!すぐに!!」




はぁ―……面倒くせぇ……



重い体をベットから起こして、階段を下り、リビングに向かう。




「なんか用?」



「なんか用ってあんたねぇ~~。最近まっすぐ家に帰って来るかと思えば、部屋に閉じこもるし……」



何だよ、この愚痴は……




「何も用事ないなら、部屋に戻るけど」



「全くあんたは……。はい、これ」




「は?」



グイッと渡されたタッパ。





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