激甘男子の愛し方
もう外も薄暗くなってきてる……
「あの、どこにいるとか分かりますか?」
「さぁ……。ただメールで少し遅くなるとしか……。だからてっきり洸君と一緒にいるのかと……」
俺と一緒にいるのが当たりまえ。
それは寧々さんもだけど、俺もそう思っていた。
「まぁ、あの子ももう高校生なんだし。そのうち帰って来るでしょ」
「そ、そうですね……。あ、これ。うちからです」
タッパに入っているかぼちゃの煮つけを渡す。
「あらあらあら~!美味しそう!!」
「じゃあ俺はこれで……」
「あっ、ちょっと待って!今肉じゃが作ってるのよ~。せっかくだから持って帰ってちょうだい」
俺の渡したタッパを嬉しそうに持ち、ニコニコしながらそう言ってきた。