激甘男子の愛し方


「さっ、真子。リビングに行くぞ。寧々さんが美味しい朝食を作って待っててくれてるから」



ふいに見せる優しい笑顔。



あたしはずっとこの笑顔に支えられてきた。




この笑顔は、パパが居なくなったあの日からずっと反らされることなくあたしに向けられている。




この笑顔に何度も助けられたのは事実だ。



でも……




「真子。朝食はちゃんと食べろよ。今日は体育の授業がるんだから特に体力をつけとけ」



この過保護はどうにかしてほしいっ!!





洸は昔からこんなだったわけじゃない。



どちらかと言うと小さい頃の洸はいじめっ子だった。




そんな洸にあたしはよく泣かされていて、そのたびにパパに泣きついていた。



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