激甘男子の愛し方
でも、パパに癌が発覚してからというもの、あたしに対しての接し方が変わった。
いや。
優しいとういより、過保護になってしまった。
まるで……
「真子。口元ついてる」
「なっ!」
隣り合って朝食を食べているあたしたち。
そんなあたしの口元についていたご飯粒を取って、そのまま自分の口に運ぶ洸。
「何するのよっ!」
「何って、口元にご飯つけてたから」
「だ、だったらそう言ってよ!!」
自分で取るってーのっ!!
「ふふっ……」
「な、何?お母さん……」
机を挟んでお母さんが微笑んでいる。