シュガーレスキス
 如月さんは仕事も出来るらしく、とにかくどこに行っても何かと目立つ人だ。
 このギャンブラーの会も仕切ってるし、他にもいくつか仕切ってる会を聞いた。
 いちいち体を動かす会に入るのは面倒だったから、私は数字を予測するだけでいいという、このギャンブラーの会に入る事にした。
 職場の雰囲気を壊さない為にも、こういうお付き合いに少しは参加しておかないといけないかな……と思い、私も結構気を使っているのだ。

「何かいい数字思いついた?ちなみに、発表の木曜日はそのまま飲み会に流れるから時間をあけといて」

「いや、まだ考えさせてください」

 私はくじなんか買った事も無いから、いきなり数字を言えと言われてもすぐには出てこなくて、結局明日数字を伝えますって事にした。


 午後になり、内勤時の仕事内容はだいたいルリちゃんから聞かされていて、私は庶務的な仕事をしていた。
 女性社員は私も入れて4名しかいない。
 その中でも、立場が下の女性がそういう仕事はやる事になっているという。

「後藤さんが入ってくれて、仲間ができたみたいで嬉しいな」

 年齢と職歴で、庶務担当は私とルリちゃんの二人が指名された。
 ルリちゃんは今まで一人でそういう仕事をやってたみたいだから、私が入った事で愚痴も言えるし仕事も分担出来るし……って事で喜んでいた。
 資料館にいた頃より、何だかずいぶん忙しくなりそうだ。
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