シュガーレスキス
“水曜の8時に俺のアパートに来て”

 こういうメールが入ったのは最後に会ってから2週経った頃だった。
 彼のアパートに誘われたのはこれが2回目で、1回目は別に特別変な事もされないで普通に帰してもらえた。
 でも、何だか今回はヤバイ感じがした。

 返信するのはルール違反だったけど、もうそんなルールになんか従ってられるか!と思って、私は初めて聡彦のメールに返信した。

“行きません”

 これだけ。
 とうとう歯向かった。あの悪魔男に、初めて逆らった。

 ああ、これで彼との関係も終わりだなと思った。

 あのプライドの塊で、ツンツンの男に私の反撃なんかどうってことないに違いない。
 ちなみに健太は彼を「ツンデレ」と呼んでたけど、私は「ツンツン」だと思っている。

 デレっていう部分が感じられない。

 だからあいつはツンツンだ。
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