シュガーレスキス
 でも、ちょっと体に触れてみた瞬間、止まらない衝動が沸いた。

「え、何?」
「ん?分かるだろ、言わなくても」

 もう半分眠りに入りかけていた菜恵には相当抵抗された。
 それでも強引に彼女の体を引き寄せて怖くないっていうのを教える為にずっと背中をさすったりキスをしたりした。

 お互い頭がぼんやりするほどキスをした後、初めて菜恵のふわっとした胸に触れた。
 全体が真っ白な彼女の肌から伝わる刺激は、想像した以上で……。
 何か触れてはいけないものに触れたような気がして一瞬手を引いた。

「聡彦……どうしたの?」

 急に動きを止めた俺を見上げて、菜恵がこれ以上無いってほど魅力的な目線で見つめてくる。

「菜恵……」

 自分がどれだけこの女性にはまってしまったかを実感した。
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