あの夏の季節が僕に未来をくれた
俺はあまり経験がなかったけれど、あいつは自分の不安な気持ちを無くすために。


母とこうしてお茶を飲みながら雑談することで解消していたのかもしれないと。


自分も同じようにこのお茶を飲みながら、ふと思ったんだ。


「それで?話って何?

何でも聞くから……言って?」


最初に切り出したのは母だった。


どう伝えたらいいのか迷っていた俺も覚悟を決める。


「母さん、驚かないで聞いてね?」


「うん、わかった……」


俺の言い回しに緊張が走ったのか、母はそう言ってコクンと息を呑む。


「俺……病気かもしれない」


「……病気?」


母はピンとこないのか、同じ言葉を繰り返し言いながら首を傾げていた。


まあ元々体は丈夫な方で、あまり病気らしい病気もしたことがないだけに仕方ないのだけれど……


「うん……俺……


……夢遊病なんじゃないかと思うんだ」


「夢遊病!?

えっ?どうして?」


さすがに聞きなれない病名に驚いたのか、母はそう言いながら、激しく動揺する。


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