あの夏の季節が僕に未来をくれた
ハハッとお互い笑い合う。
こんな会話もいつものことだ。
「で?どうしたんだよ
病院にかけてきたってことは、患者のことか?」
「あぁ、そうなんだよ
うちの患者で10歳の男の子なんだけど、チック症状が出てて……
悪いけどお前んとこで診てくれないかと思って
紹介状はちゃんと書いとくから」
「わかった
一応、そっちで脳波の検査もしといてくれるか?
こっちだと初診になるからちょっと時間かかるだろうし」
「そうだな?わかった
じゃあその結果も一緒に渡しとくから」
「オッケ、じゃあ後で日にち確認してまた連絡するよ」
こんなやりとりも初めてじゃない。
俺は高校を卒業して、精神科医を目指して医大に進んだ。
それも子供を専門にした精神科だ。
理由は一つ――
弟みたいな子供を助けてやりたかったから……
両親も俺の進路に口を挟むことなく見守ってくれている。
なにより佐伯とは同じ医療の道を進むことになり、前よりももっと新密度も増したような気がするのは俺だけかな?
こんな会話もいつものことだ。
「で?どうしたんだよ
病院にかけてきたってことは、患者のことか?」
「あぁ、そうなんだよ
うちの患者で10歳の男の子なんだけど、チック症状が出てて……
悪いけどお前んとこで診てくれないかと思って
紹介状はちゃんと書いとくから」
「わかった
一応、そっちで脳波の検査もしといてくれるか?
こっちだと初診になるからちょっと時間かかるだろうし」
「そうだな?わかった
じゃあその結果も一緒に渡しとくから」
「オッケ、じゃあ後で日にち確認してまた連絡するよ」
こんなやりとりも初めてじゃない。
俺は高校を卒業して、精神科医を目指して医大に進んだ。
それも子供を専門にした精神科だ。
理由は一つ――
弟みたいな子供を助けてやりたかったから……
両親も俺の進路に口を挟むことなく見守ってくれている。
なにより佐伯とは同じ医療の道を進むことになり、前よりももっと新密度も増したような気がするのは俺だけかな?