ヤンヤンデレデレ


ドアマンがするような白い手袋は衛生面を考慮した、携帯電話を買えば目にする“徹底ぶり”であろう。


それが誉にとっては。


「良かった、瑞希さん以外の指紋がつかなくて」


声が弾むほどに嬉しいことだった。


「手袋なければ、叩き潰していたね」


「今のショップ店員さんは、販売のプロですよ!」


「『今の』って……『昔』を知っているの?」


「あ、アマチュア……」


「クッ、そっかそっか」


確かにね、と面白い解答に笑ってみせた。


< 21 / 307 >

この作品をシェア

pagetop