ヤンヤンデレデレ
【毎日でも祝福したい】
瑞希がぎょっとしたのは、帰るなりに誉が泣いていたためである。
「う、うぅ、瑞希さ、ん……」
ごめんなさいと言いたげなしゃくりを聞きながら、よしよしとあやす瑞希。
「どうしたの?」
「今日は瑞希さんの、26才の誕生日、なのにぃ……」
「……、ああ」
半ば他人事のように、“自身の誕生日を思い出す”。
誉の誕生日は元より、付き合った日、手を握った日、キスした日等の月一はあろう『初めて記念日』は全て覚えていようとも、瑞希は“誉に関わらないこと”に関しては無頓着であった。
「そうか、今日か」
「今日なの、にぃ……っ」