ヤンヤンデレデレ
「瑞希さんへのプレゼント、用意できませんでし、たうわあぁん!」
言い終えるなりの大号泣に、鼓膜がびくついたが、「そんなことか」と再度苦笑い。
「プレゼントだなんて、別にいいのに」
「『いいのに』、なんて良いわけないんです!瑞希さんの誕生日なら豪華にしたくて、プレゼントだって瑞希さんの欲しい物をあげたいのに……思いつかなくて」
何が彼の喜ぶ誕生日なのかと、誉は一週間前から考えたが、ご覧の通り、分からずじまいの号泣。
当日になっても思い付かなかったと、より悲観してしまったらしい。
「瑞希さんのことなら何でも知っているつもりだったのに。『瑞希さんの欲しい物』で、イコールが繋がらないんです……」