ヤンヤンデレデレ


「瑞希さんへのプレゼント、用意できませんでし、たうわあぁん!」


言い終えるなりの大号泣に、鼓膜がびくついたが、「そんなことか」と再度苦笑い。


「プレゼントだなんて、別にいいのに」


「『いいのに』、なんて良いわけないんです!瑞希さんの誕生日なら豪華にしたくて、プレゼントだって瑞希さんの欲しい物をあげたいのに……思いつかなくて」


何が彼の喜ぶ誕生日なのかと、誉は一週間前から考えたが、ご覧の通り、分からずじまいの号泣。


当日になっても思い付かなかったと、より悲観してしまったらしい。


「瑞希さんのことなら何でも知っているつもりだったのに。『瑞希さんの欲しい物』で、イコールが繋がらないんです……」



< 24 / 307 >

この作品をシェア

pagetop