ヤンヤンデレデレ
ずびー、と瑞希が鼻に当ててくれたティッシュで鼻をかむ。
「それが正解だよ。うん、やっぱり誉は俺のこと何でも知っているねぇ」
「欲しい物、ないんですか」
「強いて言えば、『欲しい者』ならあるな」
「なぞなぞ?」
「俺は誉を、『物』だなんて思ってないから」
腫れた瞼を労るように、舌で舐める。
「俺が欲しいと思うのは誉だけだよ。他は、要らない」
「じゃあ、お誕生日のプレゼントは……分かりました!包丁研いで来ます!」
「そういう意味じゃないから、今日はずっとこうさせて」
台所に行こうとする彼女を抱きすくめる。