ヤンヤンデレデレ
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「“先生”の近況ったっても、別に変わんないよ」
オレンジジュースを飲みながら、ミラノサンドを食べる美奈からはそんな答えしか返って来なかった。
「元気?」
「めっちゃ元気。この前、鬼ごっこして子供八人捕まえるほど元気」
70才の皮被った化け物だ、と美奈は指についたマヨネーズを舐める。
「つうか、ほまっちゃん。なんも注文しないの」
誉の前には水入りグラス。気を使わない間柄だからこそ美奈は注文し、食べた飲んだとできるが、お腹減らないのかと聞きたくはなる。
「しない。無駄なお金は使いたくないの」
「無駄じゃないよ。生命維持のためだもん」
「餓死はしないから。それに私、彼以外の誰かが作ったものを食べると必ず吐く」