ヤンヤンデレデレ


「あれ、スマフォにしたんだ」


美奈の問いに答える時も惜しいのか、誉が通話を開始する。


「瑞希さん!――はいっ、バイト終わりました!瑞希さんはお昼?――え、そんな、美味しいだなんて」


美奈の頭では、誉が作った弁当が美味しいと、『それだけのことで』電話する瑞希が想像できた。


「え、今ですか。美奈ちゃんと一緒ですよ。喫茶店でご飯です。もちろん美奈ちゃんしか食べてませんよ、え?――はい、帰りにたまたま――あ、はい。分かりました」


自分の話題が上がったと思えば、誉が通話を終える。


ほまっちゃんぞっこんな瑞希さんの嫉妬を買ったかな、と夜道には気を付けなければならないとしたことを思いながら。

「おぅわっ」


自分の携帯電話が鳴ったものだから、体を跳ねさせた。


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