ヤンヤンデレデレ
「どう?誉ちゃんの面倒。嫌になった」
「……わかんないです」
「何がかなぁ」
「誉といたいと思うのに――いっぱい話して、見て、ふれ合っていたいと思うのに、さっきみたく泣かれると、耳と目を塞いで、触れることが怖くなる。
泣かなくてもいい、俺がいるって……涙で目が見えない、自身の泣き声で周りの声も聞こえない誉には、いるって……教えたいのに」
「抱きしめてあげればいいじゃない」
「潰しそうなんです」
自身の両手を見る。
「誉を泣かせたくない、ゆっくり寝てほしい。けど、抱きしめ方が分からないんです。先生はよく、泣いている他の子をあやす時に抱っこしていますが、俺がそれをやると――潰しそうで。
聞きたくもない見たくもない誉だから、余計に。『泣かないで泣かないで』と思えば思うほど――」