ヤンヤンデレデレ
ぼそりとした呟きを帳消しにする穏やかな声。懐古気分になる先生は懐かしいわぁと、頬に手を当てた。
「瑞希さんやほまっちゃんって、その頃から……ええと、今みたいな感じだったんですか」
「ええ。瑞希ちゃんは十才の時に別の院から問題ありとして、こっちに移って来て。それからほどなくして五才の誉ちゃんが来たのよぅ」
どちらとも手の焼く子だったわと先生は言う。
「前は人数がいたし、他の子の面倒も見なきゃいけないような時期だったからね。瑞希ちゃんに誉ちゃんの世話を頼んでみたのよぅ。何だか誉ちゃんが瑞希ちゃんになついたみたいだったし、でもまさか……」
“ここまで”なるとは思ってなかったか、先生の顔が困ったと表現する。