ヤンヤンデレデレ


「わんぱくでもいい、たくましく育ってくれれば。だけど」


総勢十四人の子供たちに捕まり、もみくちゃにされる瑞希を見る。


「つぅ、寄るなと何度も言っているだろうがっ」


「ちょっと瑞希ちゃんはわんぱく過ぎねぇ」


まったくと、瑞希の拳に力が入る前に立ち上がる先生。おいでーと先生が手を叩けば、サンタはようやっと子の呪縛から解放された。


「瑞希さん、生きてます?」


「……、誉を抱きたい」


意気消沈する瑞希の切なる願いであった。


ほまっちゃん呼んできますか、と美奈が言わずとも、歩ける足あれば、瑞希は自ら誉に会いに行く。


「みんなー、サンタさんがケーキ持って来てくれるそうよぅ。ほら、なんて言うんだっけ?」


口を揃えて「ありがとう」という声さえも耳鳴りに近い。


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