空の果てへ


理解したくなくて、悔しくて・・・


唇を噛み締める。


俺達が、ここを旅立つ日。


俺は、部屋の中で泣き続けた。


守れない、無力な手を。


消えていく、揺らいでいる命の灯に。


もう、止められない病魔の手に・・・


俺は、泣くことしか出来なかった。


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