空の果てへ
「あなたは、俺が絶対に死なせません」
「・・・そうだったな」
そっと、俺達は一つの灯の中で微笑みあった。
明日、生きていますように。
「土方さん、提案があるのですが」
「・・・何だ?」
その声と共に、俺はあることを話し出した。
土方さんが生き残る、最後の手段。
手汚いかもしれない。
卑怯とも、卑劣とも言われるだろう。
そんなの、承知の上だ。
俺が、話している間土方さんはずっと黙って目を閉じていた。
・・・だけど。