空の果てへ


驚き、目を見開く土方さんに背を背け、走り出そうとした。


脳裏に倒れたあいつの姿が、頭の中を駆け巡る。



「ハッ、ハァッ・・・ッ・・・」



飛び散る血。


倒れた姿。


息をしない、冷たい体。


嫌な位、心臓が脈を打つ。



「うぅっ・・・クッ」


息が出来なかった。
< 66 / 221 >

この作品をシェア

pagetop