空の果てへ


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バンッ!と、屋上の扉を開け放つ。


そこにはまだ、絢の姿があった。


ただ・・・もう、座ってはいない。


立ち上がって柵を掴み、こちらを向いている。


絢の顔に、恐怖の感情は無かった。


ただ・・・悲しそうに微笑んでいるだけで。


最後に、こう言った。



『私は別に、くーちゃんが守ってくれなくても良かった。』
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