空の果てへ
「・・・そうかもしれませんね」
土方さんには、俺の過去を全て話しておいた。
もう、過去の話。
・・・全て、終わったことだ。
確かに、俺は守れなかった。
ある意味彼女を殺したのも俺だったのかもしれない。
だから、償いだったのだろう。
あの時、屋上から落ちていく鈴を――――
助けられないと分かっていても、手を伸ばして。
少しでも助けられたらと、一緒に落ちて。
全て、俺の償い・・・絢への、僅かながらの贖罪だったのだろう。