夢のまた夢
「お前は一体…?」
『自己紹介が遅れました……。私は禁軍別将を叔父に持つ、ハン・ウィミョンと申します。』
一番震えている男の耳元で、悪魔の囁きの如くそう言った。
叔父さんの名を使う事は気が引けたけど、納得させるにはこれか一番。
罪を犯した者には容赦しない人だから、叔父さんの事を聞いただけで恐れを抱く。
『次回同じような事をなさったら、容赦しませんからね?』
「!!」
両班達は必死に首を縦にぶんぶんと振っていた。
罪に問われ、今の地位を追われる事は何としてでも避けたいんだろう。
単純過ぎて思わずクスッと笑ってしまった。