夢のまた夢





暫く捕盗庁の敷地内をうろうろとしていたら、小さな訓練所らしき場所が見えてきた。




昼間なのに木が多くて薄暗いし、裏門に近いから人通りも少ない。




そっと近づいて訓練所を見ると、一人の武官が弓を射る姿が目に入った。




『ん?あれは護衛軍のお偉いさんが着る衣装だわ…。』



護衛軍は軍の中でも最も待遇がよく、衣装も他と違って質が良いから、一目で護衛軍の武官だと分かる。



いつも刀や槍を振るのしか見ていないから、弓を射る姿が目に焼き付いて離れない。












< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop