†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「さて、集まってもらったのは他でもない。真実を話すためだ。」

「白夜さん。さっきも言っていましたけど、真実ってなんですか?」

「俺達が見てきたものが、全てだろ?」

「お前が見てきたものは、事実であって真実ではない。」

「どう違うっていうんだよ。」

「・・・お前、幼い頃に真神村に行ったよな?それは何をしに行ったか覚えているか?」




白夜の言葉に反抗的な冬夜を諭すように言葉を紡いでいく。

一つ一つ、絡まった糸を解いていくように。




「それは・・・母さんの薬を貰いに。」

「そうだ。だが、咲耶はヴァンパイアだ。何故人間の村にわざわざ取りに行かねばならない?不思議に思わないか?」

「っ。な、それは・・・真神村が俺達に力を分け与えてくれるからだろ?」

「そこが、既に真実ではないのだ。」

「どう言う事ですか?だって、今回の事件だってそれが起因じゃないんですか?」




身を乗り出して、白夜の言葉を待つ。

紅寧や蒼生、ヒロは口を挟むことなく静かに聞いている。

というか理解するのに精一杯なんだろう。

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