†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「親父・・・いま、なんて言った?」

「瑞姫には、ヴァンパイアの血が流れている。」

「嘘だ。だって瑞姫は、彩姫さんと伊蕗さんとの間に生まれた子だろ。そんな筈ない」

「伊蕗は、強かっただろ?アイツも幼い頃は体が弱かったのにな。」




昔の事を思い出す様に遠い目をしながら話始める。

白夜さんの言葉を頭の中で繰り返していくと、ある仮説が思いついた。

もしかしたら、伊蕗さんがヴァンパイアなのではないか。

それにより体の弱かった伊蕗さんが、真神村当主の彩姫さんと出逢い恋をして

血を分け合うようになり体が持ち直すようになったのではないかと。




「伊蕗さんは、もしかしてヴァンパイアなのですか?」

「そうだ、桐の坊。伊蕗は、咲耶の従妹だ。だが、伊蕗も彩姫もヴァンパイアの要素を隠し通す気だったらしい。普通の人間として、瑞姫を育てたかったらしいからな。」




咲耶さんの従妹である伊蕗さんは、紛れもなく純血種だ。

彩姫さんも、真神の当主なのだから、真神の直系の一族。

その二人の血を受け継いでいるなら、瑞姫ちゃんの例の力も頷ける。

恐らく、その強大な力を知った二人は瑞姫ちゃんに力を封じる手を施したのだろう。

その鍵が、冬夜の血だった。

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