†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


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翌日、私達は白夜さんの部屋を訪れた。

もちろん、冬夜から聞いた話の続きを確認したくて。




「よう。スッキリした顔してるな、冬夜。」




そんな白夜さんの第一声に、私の血は一気に顔に集中して

真っ赤になる傍ら、冬夜は平然とした態度で

「別にいいだろ」と悪態をつく。




「あのっ、び、白夜さん。この間は、助けていただいて、ありがとうござました。」

「ん?・・・あぁ、あれか。気にすることはないさ。」




わたわたしながらも、話を別な方向へ向けたくて

この世界に来た日、千景に空から落とされた時のお礼をこの場で言った。



あの時、気絶する寸前聞こえた言葉。

「瑞姫、もう大丈夫だ」

一瞬、アメジストの目だけが見えたから、冬夜かと思っていたけど

よくよく考えたら、それは白夜さんだった。


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