†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


おそらく冬夜も、頭の片隅で考えてはいたんだろう

白夜さんの言葉に反論できずに押し黙ったまま

時が過ぎて行った。




「とりあえず、この件については私に任せておけ。これ以上好き勝手はさせん。」

「頼むぜ。」

「よろしくお願いします。」




白夜さんに任せておけば安心だ。

なんてたって、この世界の、魔界の王様なんだもん。

一番強い魔王だもの。




「行こう、瑞姫。」

「冬夜。帰ってくる気は、無いか?」

「・・・ねーよ。ココは、もう俺の城じゃないからな。」

「そうか。ま、気が向いたら帰ってこい。」

「あぁ。」




私は冬夜と一緒に、白夜さんの部屋を出た。

短い言葉の掛け合いだったけど、親子の絆は戻りつつあるみたい。



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