†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


と、そこへ保健の先生が入ってきて

一瞬、固まり手に持っていたペットボトルを落としてしまう。




「あ、あら。黒崎君、どうしたの?」




慌てて、落としたペットボトルを拾いながら

平静を装い声を掛けてくる。

私も、どうしようと慌てて冬夜から離れようとしたけれど

それを阻止され、余計に密着する羽目になってしまう。




「先生。彼女、少し具合が悪いみたいだから寮に連れて行きたいんだけど、いい?」

「あら、そうなの?大丈夫、月ノ瀬さん。ココは、もう大丈夫だからゆっくり休んで。」

「あ、ありがとう、ございます。」




いいの、先生。まだ、大会は終わってないのに。

ここ保健室なのに・・・具合悪いからっていう理由も、どうなの?

と、いろいろ考えつつ私は冬夜に連れられて保健室を後にした。




「あれ、冬夜。こっちは、生徒会の方じゃない?」




てっきり寮に向かいむのだと思っていたけれど

冬夜は、寮がある方向ではなく生徒会室がある時計塔へと足を進めていた。

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