†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


冬夜は、何も言わずに螺旋階段を登り

最上階の自室へと入っていった。

そして私が部屋に入った途端、バタンッと扉を荒く閉めギュッと抱きしめてきた。




「と、冬夜?」

「どうして。どうして、俺の名前を呼ばなかった?」

「え・・・・・・」

「あれ程、何かあったら俺を呼べって言ったのに」




あ、怒ってるんだ。

さっき、私が直ぐに冬夜の名前を呼ばなかったから。

でも、それどころではなかったような・・・




「ごめんね。で、でも大丈夫だったから。」

「でも、じゃない!!何かあったら、俺は・・・俺は、っ」

「あ・・・ごめん、なさい。」

「本当に反省してるのか?」

「は、い。」

「証拠は?」




し、証拠って・・・どういう、ことでしょうか?

冬夜の言っている意味が、分からない。

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