†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


どの時代も変わらない。

異様に興味をそそられ持て囃すか、または罵り攻撃する。

挙句は、そこに無かったもののように接する。



私の場合は、後者だった。

いつ頃からか、この瞳を見たら石になるという変な噂までたっていた。



もちろん、そんな私に友達なんて一人も出来なかった。

まぁ、興味半分で声を掛けてくる人はいたけれど・・・。



中学に入ってからは、噂も収まってきたものの

私が住んでいる家の所為か、名前の所為か

どちらにしてもいい意味では無いことは確かだけど

『巫女姫』と呼ばれるようになった。



だからと言って、近づいてくる人は殆どいなかった。



そして、この瞳の色を敬遠する人は家にもいた。

それは慶仁さん以外のすべての人達。


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