イケメン俺様君のお姫様☆
…私に呼び捨てなんて
できるわけないじゃん…。



まだ会ったばっかだし…。



「…ごめん…。呼び捨ては
無理かな…」



私がそう言うと、奏汰君は
また私の横に来た。



「呼んでくれないと……
またキスするぞ?
さっきより濃厚なやつ」



そう言ってニヤっと笑う。



私は身の危険を感じた。



「さあ、早く」



奏汰君が
近づいてくる。



これは、言うしかないのかな?



…キスは嫌だから……。



よし!名前ぐらい呼んでやる!



そう決意した私は、
ゆっくりと口を開いた。



「……か…かな、た…」



小さかったけど聞こえたはず…。



「え?なんて…?」



もう!いじわる!
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