あなたのキスで世界は変わる
そして私も…
…結局あなたから大事な話を聞く間もなかった。
私も伝えられなかった。
ただもう終わったんだなって虚しさだけが心にぽっかり穴を開けている。
「どこ行こうかな〜」
あてもなく歩く道に人はいない。当たりまえか、こんな夜中の3時に誰が出かけるだろう。
家に帰る?
それはちょっと気が引ける…
その時ふと佑夜の顔が浮かんで無理やり打ち消した。
ありえない。
私はもう佑夜に甘えられない。
先生がダメになったから佑夜のところに…なんて都合の良いことしたら
それこそ、あの女と同じになる。
それは、イヤだ。