あなたのキスで世界は変わる
「ムカつく…」
自分も先生も、お父さんも由紀子さんも。
バックを床に落とすと、ベッドに倒れこむ。
柔軟剤のいい匂いがしたかと思うと、私は意識を手放した。
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目を覚ましたのは夕方だった。
枕が軽く濡れているのは汗か涙か。
でもきっと酷い顔してるんだろうな。
ノソノソとベットを這いつくばるように下りてクローゼットのところへ向かった。
「洗濯してある…」
着替えようとタンスを開けてビックリ。
タンスの中の綺麗な洋服たち。
私のたたみ方と違う。