あなたのキスで世界は変わる


ーーーーー…
ーーー…



そして時間は過ぎ、文化祭前日。
私の誕生日になった。



「おめでとうございますー!」



そう朝一に叫んで私にダイブして来たのは木村だった。


それを羨ましそに見てくる大樹に吹き出しそうになる。


なんで私に嫉妬するわけ?



「生まれて来てくれて、そして私に出会ってくれてありがとうございます!」



めちゃくちゃな笑顔でなにかの歌の詩のような言葉。


生まれて来てくれてありがとう?


そんなこと、初めて言われた。


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