上司と上手につきあう方法【完結】

「わかりました。じゃあ、ゆっくり休んでてくださいね。お土産、美琴さんの分も買ってきますからね」

「いってらっしゃい……」



二人に手を振って、目を閉じる。


あー、本当、私って馬鹿だな……。

帰るまでに熱をなんとかして下げないと、バス……つらいよね……。



けれど、正午のレイトチェックアウトの時間になっても、相変わらず私はフラフラだった。

熱は下がったのだけれど、とにかく頭痛がひどい。

なんとか身支度を整えて、集合場所のロビーに降りる。



「バス、この状態で乗れる?」

「無理っぽいですよねえ……」



紗江子と伴ちゃんが私の様子を見て、ひそひそと話し合っている。



っていうか、旅行先で体調崩すって、子供みたいだな、私……。

たいして高熱でもないのに、恥ずかしい……。


< 195 / 361 >

この作品をシェア

pagetop