上司と上手につきあう方法【完結】
一刻も早く、そうなりたかったし、部長もそのつもりなんだと思っていた。
だからてっきり、そのまますぐに洋服を脱がされると思ったら、部長は特に焦った様子もなく、お互い服を着たまま、しっとりと抱き合うだけだった。
しばらくの間、彼の手のひらは私の頭や、肩を撫でて、それからウエストまで、体の輪郭を添うように這っていく。
まるで私という存在を改めて確かめているみたいだ。
とても大事にされている気がするけれど、実際のところ、ほんの少し前まで、部長とこうなることをまったく予想してなかったから、こうやって抱き合ったりするだけだと、ふと、冷静な部分が頭をもたげ始めて、なんだかくすぐったい。
「部長、あの……」
「ん?」
そっと呼びかけると、私のスカートから伸びる足を撫でながら、顔をあげる部長と視線がぶつかる。