上司と上手につきあう方法【完結】

いつもとまったく変わらない姿を見ると、やっぱり私が見た部長は夢だったんじゃないかって思ってしまう。


だけど誰が想像できる?


部長のオフィスじゃ絶対に見せないような、素の部分。


あんな風に振舞っていても、私は、部長は朴念仁じゃないことを知ってしまった。


居酒屋で、彼の部屋で、誰もいないオフィスで。

妙に不安定になっていた彼のことを思い出すと、なんだか胸が苦しくなる。


部長、もう泣いたりしないでほしい。

早く立ち直ってくれるといいな……。


もちろん、私もだけど。




――――……



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