上司と上手につきあう方法【完結】
私が所属する企画営業部は、その名の通り営業先の企業のニーズを聞いて、企画を行うのがメインなのだけれど(例えばダブルベリーの店舗がない地方の百貨店に行って、特別な催事をしたりとか)
それだけに関わらず新商品のアイデアから商品の開発、売り込みまでやる部署だ。
恥ずかしながら入社してから今まで、何度か資格を取ろうと思ったことはあったのだけれど、やることが多岐に渡っていて、最初の一歩が踏み出せなかった。
だけど急に、部長ってすごいなーで終わってた自分と、さよならしたくなった。
確かに部長はすごいけど、きっと私の何十倍も勉強してるはずなんだから。私も最初の一歩を踏み出すべきだって思ったんだ。
「――じゃあ」
適当に話を終わらせて、その場を離れようとしたのだけれど、朝陽が当然のごとくついてきた。
そして私が抱えている本をごっそりと持ち上げる。
「あっ」
「ねえ……俺んち、来ない?」