上司と上手につきあう方法【完結】
よかったって……どういう意味?
私にどう思われようがどうでもいいんじゃないの?
やっぱり皆のアイドルだった人は、別れた後もいい子でいたいわけ?
なんて考えて。
すぐに己の性格の悪さと卑屈さに、胸がちくりと痛くなった。
いや、朝陽はいい人に思われたいとかそんなタイプじゃない。
(だったらもう少し上手に私を振ったはずだ)
人タラシの朝陽のことだから、やっぱり声を掛けずにはいられないんだろう……。
ポジティブっていうかなんていうか……朝陽のこういうところは、素直にすごい。
私は持ち合わせていない感情だ。
「――美琴、勉強してんの?」
「何を勉強したらいいかわからなくて、ウロウロしてるところ」
正直に答えると、朝陽は「そういうことあるよな」とクスッと笑う。