天使みたいな死神に、恋をした

「やっぱりそれ私じゃない。だって、私、そんなことする理由がないよ。死ぬなんて思ったことないし。それに」

 アンジュラの話を聞いて、なんとんなくだけど思い出してきた。

「そうすると、なんで『飛び込んだ』のか思い出したってことですか? あぁ、それは本当に良かった」
 
 ほっとするアンジュラに追い打ちをかけた。

「違う。そうじゃない。私、やっぱり自殺なんてしてない」

「はぁ。飛び込んでないと。思い出してもそこはずれないんんですねえ」
 
 それはそれは深ーい溜息をついて呆れるアンジュラは、背中から鎌を取りだして杖がわりにした。
 
 不気味に光り輝くその鎌は、切れ味の良さそうな刃をして銀々黒々と輝いていた。



「それ、私に振りおろさないよね?」

「大丈夫です。今のところまだ使いません」

 
 まだ? 今のところまだって言った?
 

 ってことは、いつかは使うってことなんだ。




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