天使みたいな死神に、恋をした

 土下座により頭にかぶっていたフードが前にパサリと落ち、白い指先すらも真っ黒のローブに包まれたそれは、黒いドロドロの大きな塊にしか見えない。

 モノにしか見えないということは、それを人と認識するのが憚れるってことで、できれば関わりたくないと感じてしまう。
 


 がばっと顔を上げたアンジュラは、その勢いで今度はフードが後ろに飛ばされて今まで隠されていた顔が露わになった_____


 真っ白い。

 そして白くパール色に輝く牙がある。

 灰色とシルバーがミックスされた髪の毛が耳が隠れるくらい長く、そして目が隠れるくらいうっとうしそうにかかっている。

 柔らかい風になびかれて、いや、ちょっと待って。
髪の毛は無駄に長い。見えている部分は顔回りだけだけど、背中の方にも見えた。

 後ろで一つにたばねているんだろうか、どこまであるのかは分からない。


 前髪の奥から覗く瞳は、髪の毛と同じくらいの灰色で、真ん中の瞳孔のところだけ小さく真っ黒い。

 時折目の色が灰色から真っ白に変わったりする。

 怖い。

 顔の真ん中に位置する山脈のような鼻はエベレストかってくらい高くて堀の深い神秘的な顔をしていた。


 傾ける顔の角度によって、瞳の部分は影になって真っ黒くなる。
    
                              
 言って見りゃ骸骨だ。

 骸骨に少々肉付けしたってかんじ。








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