天使みたいな死神に、恋をした

「だからもうそういうことしないし、翠いないと俺ダメだし、頼むから目、開けてよ」

 んーと、普通はきっと涙ぽろぽろかもしれないけどね、私全部聞こえちゃったしね。
 
 なんとなーくおかしいとは思ってたけど、やっぱ女の感って当たるのかもしれない。


 浮気ばっかりじゃないかこやつは!!!!!!


「亮、やっぱりここにいた」
 

 女子の声が聞こえた方に目をやるとそこには、
 

「麗ちゃん」
 
 なるほど、こいつが麗ちゃんで同じサークルの仲間だった人ね。
 
 同じサークル内で手を出してたのかと思うと、なんともまぁ、腹立たしいことこの上無い。
 
 しかも、なんだか馴れ馴れしいような気がする。

「翠、今日目覚めないともうダメかもしれないって」

「うそ。翠まだ意識戻ってないの? 一回も?」

「戻ってない」

「どうすんのよ、あの話」

「大丈夫だよ、絶対戻る。こいつはこんなことで死ぬはずない」
 
 って、どの話だ? なんの話しだ。
 
 内密にしている出来事が他にもあるのか。
 
 しかも私が知らない何かがこの二人にはあるってことで間違いなさそうだし。
 
 この期に及んでぜんぜん嬉しくない情報をありがとう。

 思い出させてくれてありがとう、亮。


 
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