天使みたいな死神に、恋をした

 
 確かにね。

 亮と喧嘩になる度にそんなことを言われ続けた記憶もちらほらと。

「そこにあるのは一体なんのための両目なんでしょうかねぇ、いっそ私がくりぬいて差し上げましょうか?」
 
 アンジュラの白い手が私の目の辺りに伸びてくるのを両手で両目を隠して防御する。

「やめてよ」
 
 くりぬくなんて末恐ろしいことを!
 
 死神なんだから、そんなのは当たり前のことかもしれないけど幸い私はまだそこまでいってない。


「でも大丈夫だよ。翠そんな弱い子じゃないし」

「ちゃんと帰ってくる! 変な死神に持って行かれないかぎり」



 死神って!



 アンジュラを振り返る。
 
 死神も死神で目をひんむいてびっくりしてるし。

「見えてんじゃないの? もしかしてさ、私たち、見えてる?」

「それはもう完全にありえませんよ」

「言い切れる? 最初に私たち見られてたことあったよね」

「はあ」

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