天使みたいな死神に、恋をした

「あー、ちょっと申し訳ないんですが、しばらくここで待っていては頂けませんか?」

 
 無駄に謙虚な死神め。何を企んでるんだか。


「ちょっとと言わず永遠にどうぞ」

 戻ってこなくても結構です。


「はぁ。それではどこにも行かないでくださいね。ここには時間っていう概念は無いんですけど、すぐに戻りますから」

「時間で言うと?」

「話聞いてくれてましたよね? ええと時間で言うならば10分くらいでしょうか」

 そう言うとアンジュラは今来た道を戻って行く。
 
 まるで幽霊のように身体を揺らさずにまっすぐに。

 と、思ったら止まった。


「あの、幽霊とは違いますからね」


 !!!!!考えてることって分かるんだ。ってか読まれただけ?

 私に言わせれば幽霊も死神も対して変わりはないんだけど、

 それにしても、

 私はなんでこんなに怖がっていないのか、それが不安にもなるんだけど、今のところその答えは見つからない。






< 24 / 262 >

この作品をシェア

pagetop