天使みたいな死神に、恋をした
コントかなんかで使う背中からワイヤーが入っているようなものじゃなくて、本物の輪っかがまず目に入った。
そこから下に視線を落としていくと、綺麗なブルーの瞳とぶつかった。
「わっ」
あまりの綺麗さに思わず声が出る。
長くて茶色いまつげに光りが当たり、ブルーの瞳とよく合っている。
目を細めるその人は、私を頭の先からつま先までスキャンするように視線を這わす。
「お前まだ死んでないだろ」
「やっぱりそうなの? やった!」
「やったじゃねーよ、なんだお前。どうやってここに来た」
「だって、これみんな私のサークル仲間で、でもみんな私のこと忘れてて、それで」
「担当誰?」
「……生物の山口先生」
「じゃなくて、」
うっとうしそうに頭をかくと、そのブロンドの柔らかそうな髪の毛から光の粒が飛び出した。
きれー……
その光りの粒に触りたいと手を伸ばすも届くことは無かった。
触ろうとするとすぐに消える。